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子供の虫歯

子供の虫歯

虫歯はうつりますか

生まれてきたばかりの赤ん坊の口内にはむし歯を引き起こすミュータンス菌が住みついていないと言われています。しかし日常生活の中で他人からミュータンス菌がうつり、それでむし歯になってしまうのです。

ここでいう他人とは主に家族のことで、同じ食器を使ったり、子どもが親の口に入れた指をしゃぶってしまったりすることでむし歯菌はうつります。

子供の虫歯予防

歯医者で行うケア

歯医者で行うケア

自宅で行うセルフケアだけではなく、歯科医院で定期的なメンテナンスを受ければ歯の健康をより確かなものとすることができます。

たとえ歯に異常がないと感じられても子どもの口内の環境は目まぐるしく変わるものなので3ヶ月に1回は歯科医の診察を受けることをおすすめします。そのときにはフッ素塗布をしてもらい、むし歯への対策を万全としましょう。

自宅で行うケア

  1. 歯磨きの習慣づける むし歯予防に最も効果的なのは歯磨きです。子どものうちから朝と就寝前に歯磨きをつける習慣を身につけさせましょう。就寝中はとくにむし歯リスクが高くなるため、就寝前の歯磨きは必須です。 歯磨きの習慣づける
  2. フッ素入りの歯磨き粉を使う 子どもの歯は大人と比べて免疫力が弱く、むし歯になりやすい性質を持っています。歯の表面にフッ素を塗ることで再石灰化を促進し、むし歯になるリスクを減らすことができます。今は市販品でもフッ素入りの歯磨き粉が手に入るので積極的に活用しましょう。 フッ素入りの歯磨き粉を使う
  3. 仕上げ磨きをしてあげる 歯磨きの習慣を身につけさせるためにお子さまに一人で歯磨きをさせることは大切です。しかし歯ブラシの使い方にまだ慣れていないので磨き残しが多く出てしまうものです。そこでお子さまがまだ小さいうちは親が仕上げ磨きをしてあげましょう。 仕上げ磨きをしてあげる

虫歯は何歳からなるのか

虫歯は何歳からなるのか

それぞれの年齢ごとのケアの方法

子どもの口内の環境は年代によって大きく異なるため、それぞれの状況に合わせたケアや治療が必要とされます。

  1. 乳歯時期(生え始め)

    赤ん坊の歯のケアを始めるタイミングですが、乳歯が生え始めたらもう歯科医院を訪ねて構いません。

    診察のあとにフッ素を塗ってくれるはずです。ご自宅においては甘いものを過度に与えることを控え、むし歯菌をうつさないために食器の共有をしないなど注意を払いましょう。

    またこの時期はミルクを飲みながらでないと眠りにつかないというお子さまが多くいます。そういう場合にはお子さまが眠ったあとに柔らかいガーゼなどで歯をそっと拭いてあげてください。そうするだけでむし歯予防につながります。

  2. 乳歯時期(生え揃ったあと)

    3歳くらいになると乳歯が生え揃います。

    そのときには食欲もより旺盛になり、おやつや間食の回数が増えてむし歯になるリスクも高まっているはずです。おやつにしろ間食にしろ時間や回数を決めて与えるようにしましょう。
    また歯磨きの習慣付けにおいても大切な時期だということができます。朝と夜の最低二回、お子様に歯ブラシを持たせて自分で磨かせるようにしましょう。親による磨き残しも忘れてはいけません。

    歯科医院を定期的に訪問してメンテナンスもしてください。とくにフッ素塗布はむし歯予防に効果的です。

  3. 永久歯時期(生え始め)

    永久歯の生え変わりは5~6歳くらいから始まります。

    生えたての永久歯は外の世界に出たばかりで免疫力が弱く、むし歯になりやすいという性質を持ちます。奥に生える6歳臼歯は溝の形が複雑であるため、とくにむし歯になる危険が高いと言われています。生えてきたら丁寧に磨くようにしましょう。

    この時期になると歯科医院ではフッ素塗布だけではなくシーラントという処置を勧められることがあります。シーラントとは奥歯の溝をコーティングして食べかすが溜まらないようにする予防治療のことですが、非常に効果的なのでおすすめします。

  4. 永久歯時期(生え揃ったあと)

    12~13歳くらいになると永久歯が生え揃います。

    この時期は一番奥に生える12歳臼歯がとくにむし歯になりやすいと言われており、シーラントの処置を行うことが推奨されます。また、この年代になると部活動や学習塾など親の管理から離れて行動することが多くなり、そのため食事も不規則になりがちです。

    お互いに少しずつ親離れ子離れする時期かもしれませんが、口内の健康に関しては依然として親が責任を持って臨んであげましょう。

乳歯の治療方法

お子さまのむし歯予防はこの世に生まれ出たあとではなく、実はお母様のお腹の中にいるときから始まっているのです。
それはお母様の口内のむし歯菌を減らしておくことで生まれてくるお子さまの口内にむし歯菌がうつるリスクを低くすることができるからです。
そのためお子さまを希望されている方や妊娠をされた方は歯科医院を訪れ、診察を一度受けることをおすすめします。